いわきに暮らし、いわきで働く人材を育てようと、いわき商工会議所などが中心になって立ち上げられた人材育成プログラム「いわきアカデミア」とコラボレーションした浜魂が、3月23日、いわきPITで開催されました。プレゼンするのは、いわき市に滞在し地元の企業にインターンした大学生たち。地域の企業で彼らは何を成し遂げ、どのように膨らませようとしているのかを発表しました!

いわきアカデミアとは、いわきで暮らし、いわきで働く人材を育てるプログラム。小学校から大学生まで各セクションごとに地域企業との育成プログラムがあり、今回の浜魂は、大学生のインターン事業の一環として行われました。インターン生たちは、3月から地域の企業に入り、様々なプロジェクトを推進してきました。その成果発表と今後のビジョンを発表するのが今回の浜魂です。

プロジェクトの推進にあたっては、タタキアゲジャパンによるいわきツアーや、一般社団法人AFWによる双葉郡スタディツアー、元リクルート勤務、第13回浜魂のプレゼンターでもある加藤郁生さんによる研修などを行い、浜通りの地域課題を受け止めた上で、いかにして事業を展開していくのかを学んできました。そして、大学生を受け入れた5社、合計4つのプロジェクトに関わった9人の大学生が、今回浜魂に臨みました。インターン生が取り組んだプロジェクトは以下の通りです。

1、株式会社ドリームラボ「親子参加型英語イベントの企画立案」
2、株式会社サンフレックス永谷園「災害時に求められる防災食のマーケティング」
3、株式会社ドリームディレクション「ミスマッチをなくした求人サイトの構築」
4、いわきオリーブプロジェクト&磐栄運送(株)「オリーブ新健康食メニュー開発」

プレゼンではまず、学生たちがこれまでの成果を発表。そのうえで、さらに必要なアイデアや課題をプレゼンしてもらい、それに対し、浜魂スタイルで参加者からアイデアを募り、今後のビジョンとベビーステップを発表してもらうという流れです。

それでは個別にプレゼンを振り返っていきます。

1、アフタースクール親子参加型英語イベントの企画立案に挑戦
株式会社ドリームラボ × 市川英貴さん、野坂みづきさん、佐藤圭馬さん

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このチームの学生たちがインターンしたのは、英語を使った学童保育サービスを展開するドリームラボ。同社が企画する、英語を用いた親子参加型イベント「DREAM QUEST」の企画運営や、新規入塾生の獲得にあたりました。2週間という限られた期間内で、ビラを作成して配布したり、企業を訪問したり、メディアやSNSを使った情報発信などを手がけてきました。

イベント当日は9組の親子が参加。さらには4名のALTの先生にも参加してもらい、当初の狙い通り、非日常的な体験や英語を話すことの楽しさを提供できたようです。イベントに参加した人のアンケートでも満足度は90%と非常に高かったそう。新規入塾生は今のところ未定とのことですが、英語の楽しさ、ドリームラボの魅力は伝わったのではないかと学生たちは振り返りました。

そのうえで、大学生を受け入れたドリームラボの小川さんが「日本の子どもたちは自己肯定感が低い。英語という、世界への扉を開いてくれる道具を使って、どんどんチャレンジしてもらいたい。英語で自分の思いを世界に発信できる子どもたちを育てるためのアイデアを募りたい」とプレゼン。参加者とのブレストでは「ドリームラボに日本語禁止する時間を作る」というアイデアを採用しました。

 

2、災害時に求められる防災食のマーケティングを考える
株式会社サンフレックス永谷園 × 川端真由さん、丹野莉紗子さん

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2組目は、サンフレックス永谷園にインターンした学生によるプレゼン。学生たちは「消費者が求める防災食の形」を探るため、防災食である「フリーズドライご飯」の改善提案や新メニューの提案を行いました。着手したのは、アンケート内容の作成、アポ取り、アンケート調査、改善提案と社内プレゼンなど。社会人と変わらない手順と手法で、災害食のリサーチを行ったそうです。

リサーチの結果、いわき市の人たちが「被災したにも関わらず防災意識が低い」ことがわかったそうです。さらに、防災食に美味しさや安心感が求められていることもわかり、スプーンの改良やパッケージの表示方法の改善などを企業側に提案。そのうえで、新メニューとして、肉まんとクッパを組み合わせた「クッパまん」という新しい防災食を提案することができたそうです。

プレゼンでは改めて「どのような防災食が喜ばれるか考えたい」と発表。会場の参加者とともに考えた結果、防災食としても役立つ「離乳食」の開発というアイデアが出されたようです。大人たちのアイデアにサンフレックス永谷園の担当者も「持ち帰って部署内で提案してみます」と好感触。さっそく、社内で検討してくれることになりました。ハマコン初の防災食×離乳食が開発されるかもしれません!

 

3、しごとSTORYを作る! 求人サイトを活用した人材マッチングビジネスを構築
株式会社ドリームディレクション × 大榊朋美さん、児玉莉奈さん

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3組目は人材派遣の会社ドリームディレクションにインターンした学生の発表。同社では求人サイト「STORY」を運営しており、様々な人たちに仕事の情報発信をしてきましたが、条件だけではなく、働いている人たちの声やホンネを伝えるインタビューのコンテンツを充実させたいと考えていました。そこで学生たちが、経営者や採用担当者、実際に働く人たちにインタビューし、ブログで発信しました。

成果としては10名のインタビュー記事を作成することができ、さらには「STORY」のチラシ作成等も行ったそうです。人材採用のウェブサイトながら、実際に働く「人」にフォーカスした大学生の記事は好評。アクセス数も伸び、少しずつインタビューの蓄積もできてきたと振り返りました。

プレゼンテーマは、インターン生が作成したブログとチラシの有効活用方法。インターンが終わってしまったら「終了」ではなく、それをいかに引き継ぐかということが議題にあがりました。その結果、働くことだけでなく、そこで働く人たちの「ランチ」の情報や「ペット」の情報等、一見仕事とは関係のない話を聞くことで、働く人「個人」に着目したメディアにできるのではないかということでした。

 

4、オリーブ新健康食メニュー開発 新規就農者を育成する仕組み・カタチを若者自ら創出!
NPOいわきオリーブプロジェクト&株式会社磐栄運送アグリ事業部 × 小江研輔さん、水野桜さん

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最後は農業。いわきオリーブプロジェクトと、レタスの水耕栽培を手がける磐栄運送アグリ事業部を組み合わせた新規就農者獲得のためのプロジェクトです。大学生たちは1カ月に渡り、実際の産品づくりや農業体験に加え、新メニュー開発や新規就農者を獲得する仕組みを考えてきました。

新メニュー開発では、カジキバーガー、椎茸の黒にんにく乗せ、ロールレタス、炊き込みご飯などを考案した上で、ポップなども作成したそうです。新規就農者獲得のための取り組みについては、自分たちがそうだったように「インターン」が近道になるのではないかとのこと。農業への関心を持つ学生が、インターンによって経験不足を補ったうえで、六次化商品の開発などに関われば、若者の意見を活かしやすい、と訴えました。

最後のプレゼンでは「農業をもっと身近にする仕組みを考えたい!」と、少し大きなテーマでの討論を希望。ブレストでも様々なアイデアが出され、最終的には「農業のデザイン化」によって伝える力をつけるというアイデアが採用されました。デザインによって「見た目」をかっこよくしながら、より魅力を伝えていきたいと、オリーブプロジェクトの木田さんも語ってくれました。発表者の大学生、小江くんは、今回のインターンを経験し、就農を決意したそうです! すごい!!

 

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ブレストでは地域の大人たちがアイデアをぶつける

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学生に負けないアツいプレゼンをして頂いたドリームラボの小川さん

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学生たちのアイデアが、地域の企業にとっても大きなヒントに

今回のインターン事業、「人材育成」という観点だけでなく、受け入れ企業の「採用力強化」という狙いもあります。優秀でモチベーションの高い学生を採用することは、企業にとって大きな推進力になります。しかし、採用の仕組みや、採用後の育成などについてのノウハウがなければ、大手企業に競り負けてしまうもの。今回のようなプログラムを通じて学生のホンネを探り、学生も企業も一緒に夢を描けるような体制づくりが求められるのではないでしょうか。

さらに、インターンを通じて、大学生が「いわき」や「浜通り」の魅力を知ることで、いわきの会社に就職したい、インターン先の企業に就職したい、というような前向きな希望につながり、UIターンの促進にも繋がります。いわきアカデミア、まだ始まったばかりですが、浜魂という発表/育成の場を作ることで、私たちも、地域に資する人材育成の一助になればと期待しています。学生たちの今後の活躍が楽しみです。プロジェクトに進展があれば、またこちらでお伝え致します。

次回の浜魂もお楽しみに!

 

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