今年2度目となる「ハマコン」が、2月25日木曜日、いわき市平のいわきPITで開催されました。今回は、どちらかというと地域課題の解決に向けた少し「地味」なプレゼンが続きましたが、課題解決型だからこそ、ブレストでは逆に大変盛り上がりを見せました。市民の関心の高さを伺い知ることができます。この浜通りに住まう「当事者」として、どう関わるのか。アツいプレゼンとブレストの模様を振り返っていきます。

 

まず登場したのが、ハマコン公式チャリティアイドルの「シーサイドシスターズ」。彼女たちのパフォーマンスは毎回恒例になっていますが、歌と踊りのパフォーマンスだけではなく、NPOや地域活動について知るための寸劇を披露してくれています。

 

この日最初のプレゼンターは、いわき市議会議員の吉田みきとさん。いわきの医療の問題、新病院の問題に関するプレゼンでした。吉田さんはまず、磐城共立病院に依存しているいわきの医療の現状を解説。さらには、新たに予定されている新病院のコストの問題などを指摘した上で、新たな医師の定着や招聘を促すために市民として何ができるかを考えたいとプレゼンしました。

例えば、若い医師の獲得に成功している南相馬市や相馬市では、市民が地域医療を支えるボランティアを結成していたり、医師たちとのコミュニティづくりを積極的に行っているなど、実は市民による活動が盛んだそう。もちろん、予算の掛け方に問題はあるにせよ、私たちに市民の側からできることもたくさんあります。医療の充実は私たちの命に関わること。議論も活性化し、地道な活動が始まることになりそうです。

 

2人目のプレゼンターは、東京の大学生で、4月からは人材の会社で働くことが決まっている大楽美佳さん。大楽さんは、進学のために「なんとなく」東京に行ってしまったという自分の思い出を語りながら、「東京で働くこと」を高校生のうちから意識し、東京で働いているいわき出身者との接点を作ることで、人材の流動を促し、いわき出身者がいわきと関わる機会が増えるのではないかと、自分のビジョンをプレゼンしました。

たしかに、大楽さんの語るように「在京いわき出身者」と「東京で働くことを希望する若者」の接点はあまりありません。いわきとの接点がなければ、なかなか地元に帰ろうという気にはなりにくいもの。東京で働くこと、そしていわきに残って、あるいは戻って働くこと、その両方を見極めることが、実は結果的に人的交流を促すことになるのでしょう。大楽さんのこれからの動きに期待です。

 

3人目のプレゼンターは、いわき発のハワイアンジュエリーを世界に発信したいという、ジュエリーデザイナーの宮内弘志さん。現在は、地元いわきでジュエリーやアクセサリーを製作している宮内さんですが、特にハワイアンジュエリーの造形の美しさに惚れ込み、これまで数々の作品を作って来ました。その本場ハワイのジュエリーと、フラガールでお馴染みいわき市を結びつけた「ハワイワキ」のプロダクツを作りたいと訴えました。

いわき市は映画『フラガール』の大ヒットもあり、フラガールのふるさととして対外PRをしているものの、実はあまり目立ったプロダクツがないのも事実。宮内さんのように実力のあるデザイナーが、いわき×ハワイのプロダクツを発信できたら、市民が誇れる物産に成長してくる可能性もあります。今回のブレストでも女性から積極的な意見が寄せられました。すでにKICK-OFFのクラウドファンドも始まった宮内さん。今後がとても楽しみです。

 

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そして最後のプレゼンターが、アリオスパークフェスを主催する実行委員の佐藤仁宣さんと及川匠さんのお2人。お2人は、いわきアリオスの目の前の平中央公園で定期的に開催されている「アリオスパークフェス」に関わっていらっしゃいます。ここのところ人気も高まり、来乗客数も毎月伸びているようですが、規模が大きなるほどに懸念されるのが「スタッフの人員不足」の問題。スタッフがいなければ規模の縮小も考えざるを得ないだけに、2人も真剣です。

佐藤さんたちは「ボランティアスタッフに楽しんでもらいながらお手伝いをしてもらえるような仕組みを作りたい」とプレゼン。会場からも様々な声が寄せられ、まずはいわきアリオス内の浴場をスタッフ向けに開放するなど、アリオス側でも何かしらの準備進めて頂くことになりました。どんなイベントも、やはり喜んで参加してくれるファンづくりは欠かせないもの。いわき最大のパークイベントが、どう成長していくのか、私たちも見守っていきます。

 

 

皆さんのプレゼンが終わると、それからはブレストに入っていきます。4人のグループにそれぞれ20名近くの応援者がつき、さらにそれを2つのテーブルに分け、アイデアを出し合っていきます。人数も多いため議論は活性化。今すぐにでもできる「ベビーステップ」のアイデアも次々に生まれ、プレゼンターにとっても大きな刺激となったようです。この市民同士の化学反応、ぜひ来場の上、ご体感ください。

さて今回のハマコンですが、ここ数回は、いわき発のクラウドファンディング「KICK-OFF」さんで資金を募るプロジェクトも増えており、実行に向けて現実的な選択を重ねている方も多く、大変心強く感じます。席上から応援するだけでなく、「資金」面でもプレゼンターを支援するという文化が、徐々にいわき市にも伝わって来ているのかな、いう印象を受けています。プレゼンターの志をどうサポートしていくのか、私たちも問い続けたいと思います。

 

 

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