皆川 亨智さん
郷土史家/生涯学習ともの会
地域の資料を残したい


 

さて、この日のトップバッターは、郷土史家で「生涯学習ともの会」の皆川亨智さんのプレゼンです。テーマは郷土史家らしく「地域の資料を残したい」というもの。10数年前から地域資料の保存活動をしてきた皆川さんの懸念するのは、歴史資料を保存するための活動資金をいかに確保するかと言うこと。郷土の資料を何とか保存したいという気持ちを訴えました。

「資料」といっても、歴史的な「史料」に留まらず、何らかの景品だったり、町の絵はがきだったり、そういうものも資料に含まれます。地域資料と言うのは、その時には価値がないと思っていても、数年後に見直されるようなものもあり、とにかく判断に迷ったら「保存」をすることが重要だと皆川さんは語ります。しかし、保管室などを作るのにも費用はかかります。

ブレストでは、まずは「資金を得ることよりそれぞれ個々人の保存を心がけてもらうためにどうすればよいか」という視点で進められたようで、クラウドやネットを利用した、個々人の資料のデジタルデータの保存についてアイデアが出ました。大きな費用をかけることなく保存を意識してもらえる活動から、皆川さんのベビーステップが始まります。

 

13年ほど前から郷土資料の保全活動をしてきた皆川さん。市内外各地で活動されています。

 

未来を見据えるからこそ「過去」の資料を残さなければいけないという強い思いが、皆川さんを突き動かしています。

 

お金がなくても保存できるもの。そこから始まる皆川さんのベビーステップ。

 

●ブレストテーマ

地域の資料を保存するための資金を得るアイデアを集めたい。

●皆川さんが絞り込んだアイデア

クラウドサービスなどを利用し、個々人が資料をウェブ上に保管し共有できる取り組みを行う。

●ベビーステップ

フェイスブックページを作成して保存についての様々な情報を発信する。

歴史というのは、自治体などが作る「町史」や「県史」だけでは当然ありません。その時々の時代背景などを知るためには、私たちの手にするもののほとんどが「資料」と言うこともできます。東日本大震災では郷土資料の遺失が問題となっていますが、語り継ぐべき歴史を市民で共有するためにも、私たちにできる範囲でスタートさせたいもの。歴史を見つめ直すことで「今」の浜通りをもっと身近に感じられるようになるかもしれません。

 

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