鯨岡 栄一郎さん
理学療法士
高齢者の買い物支援を考えたい


 

プレゼン4人目はいわき市ないで理学療法士として高齢者福祉に関わる鯨岡栄一郎さん。訪問介護のプロである鯨岡さん。担当である常磐地区の高齢者の自宅を訪問するたびに、街中をしんどそうに歩き、買い物をしているお年寄りをよく見かけるそうです。訪問先でも「買い物できることが一人暮らしの生命線」だと強く感じるとか。そこでいわき市独自の買い物支援ができないか、そのアイデアを考えたいとハマコンに参戦しました。

買い物とは社会との接点だと鯨岡さんは言います。最近では宅配サービスや通販なども普及していますが、現場の高齢者から聞こえて来るのは、自分の足で歩き、自分の目で見、手にとって買い物をしたいという思い。高齢者にとって買い物とは「自立」の境界線であり、在宅生活に欠かすことのできない生活行為だ。そう鯨岡さんは訴えました。

現在、日本国内には「買い物難民」になってしまっている人が600万人もいるそう。しかし、買い物に行けない人が増えるということは、地域のスーパーにとっても死活問題になります。そこで、地域のスーパーに働きかけ、スーパーの従業員に介助者になってもらうことで買い物客をつなぎ止めようというアイデアを採用。早速いわきを代表するスーパーにアポを取り、現場からの動きの必要性を訴えていきたいと話していました。

 

理学療法士として現場からの声をあげた鯨岡さん。

理学療法士として現場からの声をあげた鯨岡さん。

 

介護の問題は多くの人たちにとって無視できない関心事。

介護の問題は多くの人たちにとって無視できない関心事。

 

スーパーを巻き込んだ社会的な運動にしていきたいと鯨岡さん。

スーパーを巻き込んだ社会的な運動にしていきたいと鯨岡さん。

●ブレストテーマ

いわき独自の買い物支援策を考えたい。

●鯨岡さんが絞り込んだアイデア

スーパーマーケットの従業員を介助者に育成する。

●ベビーステップ

いわきのチェーンスーパーに話をしてみる。

日本全国で進行する超高齢化。いずれ私たちも「高齢者」になりますし、もちろん家族に高齢者を抱える参加者も多くいます。他人事にはできない話題だけに活発に意見が交わされました。スーパーを巻き込むというのは面白いアイデアですね。スーパーにとっても、地域の高齢者が来てくれなければ売り上げも減ってしまいます。みんながウインウインになっていかなければ福祉ではない。鯨岡さんの信念が感じられるプレゼンとなりました。

 

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