前回、記念すべき第10回を達成したハマコン。11回目の今回は、いわき市との初の共同開催となる「お出かけハマコン」です。おでかけ先は、いわき市の山あいの町、田人。ふるさとの活性化に熱い思いを抱く4組のプレゼンターに登壇頂き、参加者の皆さんで、中山間部の振興策について様々にアイデアを出し合いました。

 

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地域に息づく遠野和紙を育てたい

まず初めのプレゼンターが、いわき市遠野で会社を経営する傍ら、「いわき遠野の未来を創る会」にも所属し、遠野地区活性化のために活動している平子元規さん。遠野地区の伝統工芸といえば「遠野和紙」。地域おこし協力隊なども入り、目下再生中ですが、さらなる再生のためには「利益」の出る商品展開や販売企画が必要であり、その具体的なアイデアについて話合いたいと、今回のハマコンに参戦されました。

500年は優に超えるという歴史を持つ遠野和紙。技術が継承されても、それが消費者の手に渡らなければ再生はあり得ません。しかし、いわき市民の多くにはその存在がほとんど知られていないという問題も。ブレストでは、地域の高校生たちとコラボし地域教育の場として活用しながら、若い感性を取り入れた商品作りを目指すことが決まりました。いわきで活躍する女子高生たちのアイデアと伝統工芸。大きな展開の期待できるプロジェクトになりそうです。

 

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田人の昔歳時記を楽しく未来に伝えていきたい

続いてのプレゼンターは田人地区の支援員である芳賀トシ子さんたちのグループ。支援員として地域のコミュニティの維持・再生に取り組んできた芳賀さんたち。活動の中で感じてきたことが、田人の伝統文化の断絶。過疎化の影響などもあり特に若い世代の人口流出が進む中で、長年にわたって培われてきた田人の歴史や伝承、遊びなどの伝統文化をいかに伝えていけばいいのかをプレゼンで問いかけます。

今回「お出かけ」のハマコンとなったのは、こうした中山間地区で地域づくりに奔走してきた方達の「生」の声を聞かんがため。ブレストでは大きな輪ができ、積極的に意見交換がなされたようです。芳賀さんたちが決めた今後の方向性は「田人八地区合同盆踊り」を開催すること。盆踊りを通じて世代間交流を深め、祭りの場を「伝承の場」へと発展させていきたい。田人のかぁちゃんたちの本気が垣間みれたプレゼン&ブレストでした。

 

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遠野をいわきの中心にしたい

3人目のプレゼンターは平子善一さん。遠野をいわきの中心にしたいという大胆なプレゼンです。遠野といえば、いわき市民にとっては豊かな自然を思い浮かべますが、スパリゾートハワイアンズの「後背地」のイメージも強く、本来持っている遠野の魅力がまだまだ伝わっていないのではないかと平子さん。「いわきといえば遠野」と言ってもらえるような観光客向けのツアーを組みたいと訴えました。

いわき市最大の観光地であるハワイアンズの観光客に、そのまま足を伸ばして遠野に来てもらうのがベストと語る平子さん。そこで発案したのが、遠野から出土する「人面石器」を発掘するツアー。文化的にも価値の高い人面石器を発掘してもらうことを通じて、遠野の魅力を伝えていきたいと意気込みを語ってくれました。聞けば、石器の出土する場所は、平子さんの友人が所有する敷地にあるのだそう。すぐにでも取り組みが始まりそうな予感です。

 

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山ぼうし食堂に来てくれるお客さんをもっと増やしたい

最後の1組が、田人地区のさらに奥、田人町貝泊地区で「山ぼうし食堂」を運営する女性たち。現在はIターンで県外からやってきた鈴木友子さんたちが日替わりで定食を提供。隣にある直売所とともに貝泊の魅力を伝えてきました。しかし、市内の中心部からは非常に離れたところにあるためお客も少なく、集客と情報発信が悩みの種。そこでハマコンに参加して、お客さんを増やすためのアイデアを募ることになりました。

定食メニューが悩みどころだと話していた3人ですが、ブレストでは「バイキングメニューを考える」というビジョンが決まり、これから具体的なバイキングメニューの作成に取り組むことになりました。お店の運営に関わる3人が皆さん「Iターン組」ということで考え方もとても柔軟。そして3人とも貝泊への深い愛情と愛着が感じられました。中山間地区に人を呼び寄せるための挑戦。ハマコンも追い続けたいと思います。

 

地元の皆さんと車座になってブレスト

地元の皆さんと車座になってブレスト

 

お出かけスタイルの手応えを感じられたハマコンとなりました

お出かけスタイルの手応えを感じられたハマコンとなりました

 

旧田人第二小学校前で記念撮影!

旧田人第二小学校前で記念撮影!

 

プレゼンの後は、遠野や田人の皆さんたちと交流を兼ねた懇親会を開催。通常はいわき市平という市内の中心部で開催されているハマコンですが、こうして山間部に会場を移し、地元の方々にプレゼンをしてもらうことで、地域の課題が可視化され、ハマコンに参加する皆さんの「誰かを応援したい」という思いがより直接的に結びつくような気がしました。

地元に暮らす人たちと言葉を交わすことで、浜通り、それぞれの地区にそれぞれの地区特有の「課題」「問題」があります。そしてその問題をネガティブにではなくポジティブに捉え、地域の人たちを「応援」することを通じて連帯を生み出し、問題を解決していこう。そんなハマコンの「初志」を改めて思い出す「お出かけハマコン」となりました。

さて、次回のハマコンは8月31日の開催となります。会場はいつもの「いわきPIT」に戻ります。プレゼンターの紹介、プレゼン内容などが確定しましたら、またこちらのウェブサイトで公開させて頂きます。皆さん、次回もぜひ宜しくお願い致します。

 

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