猪狩康久さん
ヘアスタイリスト
いわきのイケドンを何とかしたい
いわき市平で美容師をしている「ガリ」さんこと猪狩康久さんのプレゼンテーマは「いわきのイケドンを何とかしたい」というもの。イケドンとは、ガリさん曰く「いわきのイケイケドンドンな普通の若者たち」のこと。何となく遊び、何となく働き、何となく結婚していくのではなく、彼らをハマコンに連れてくるなどして、さまざまな出会いの場を作って覚醒させたいのだといいます。
ガリさんの語る「いわきの平均的な男性」は、27歳くらいでデキ婚して、それまで乗っていたセルシオなどの高級車を売りに出し、その代わりに軽自動車を買って乗り、「おれはもう人生諦めモードなんだ」なんて語るようになってしまうといいます。だからこそ、そうなる前の18歳〜24歳くらいまでの「イケドン」世代を何とかしたいというのがガリさんの思いです。
現在は自称「カリスマ美容師」のガリさんですが、24歳まではイケドンの王道を歩いていたそう。毎週のように飲み歩き、酒とタバコとパチンコ三昧。でも、美容師になるために移住した仙台で「さまざまな人たちの人生に触れて目が覚めた」といいます。タバコも高級車もパチンコも辞め、美容師としての技術を学ぶために様々な経験ができたのだそうです。
自分と同じように、さまざまな人たちの出会いの場、語らいの場が生まれれば、イケドンたちもさまざまな考えの違いに触れたり、自分の幅を広げるような経験に繋がるのではないか。ガリさんはそう考えています。「いわきにずっといると考えが閉じていってしまう。若い世代にはそんな経験はさせたくない」。そんな兄貴分としての危機感がガリさんを突き動かし、ハマコンの場へと誘いました。
「このハマコンの場を使えば、自分と同じようにイケドンたちも覚醒するのではないか」とガリさん。ハマコンに足を運ばせ、様々な人たちとの触れ合いの場をつくる。それによってイケドンが次々に覚醒し、結果的にいわきが楽しくなり、面白くなるのだとガリさんは語ります。若い世代からのいわきの活性化。それこそガリさんのビジョン。そのための知恵を、ガリさんはこのハマコンに求めてやってきました。
プレゼン後のブレストの場では、同じグループに入った人たちから様々なアイデアが飛び出し、ガリさんも充実の表情。いきなり連れてくるのは難しいから、まずは自然な形で友人たちを引き込むのがいい。とか、ママ友に比べ「パパ友」が少ないので、男性の小さな集まりの場を生み出していけばいいのでは? そんな具体的な意見も飛び出したようです。
具体的には「まずは地元から」とのこと。「地元の身の回りの友人から小さく初めて、自然流れでこのハマコンにイケドンを連れてきたいですね」とガリさん。早速、自分の地元である四倉で、仲のよい友人たちと簡単な飲み会を何度か開き、ハマコンでの経験を語りたいと抱負を語ってくれました。
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