学校法人明照学園/吾妻学さん
現状の課題や思い
2019年の台風19号では、学校法人明照学園の運営する「九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園」も甚大な被害を受けました。
「九品寺附属平窪幼稚園・くほんじひらくぼ保育園」では、被災前よりもよりよく、そして、気候変動等に対応できるような園づくりを進めるため、園舎2階部分に避難所機能を設けて地域防災の拠点になるような施設に改修するなど、園を中心にした地域防災プロジェクト「開く防プロジェクト」に取り組んでいます。そして、ハード面、ソフト面の両面から災害に強い園づくり、地域づくりにアプローチしたいと考えています。
「防災×園×地域、園を中心とした地域防災コミュニティを構築しよう!」をテーマに、いざ何かあった時に頼ってもらう関係性を平時から構築しておくため、日頃から園を地域に開いていくアイデアを募集しました。
ディスカッションで生まれたアイデア
まず、園の存在を地域に知ってもらうことが必要だという視点から、園を開放して、寄合所として地域の方が使用できるようにするというアイデアが出されました。
さらに、園児と近所の方が一緒に地域を歩いてみるイベントや、地域の小学校や地域の住民と協働で避難訓練や炊き出しイベントを実施するといったアイデアも。地域を歩くことで、そこにどんな危険が潜んでいるか、近所にどのような方が住んでいるのかなどを把握できます。また、協働でイベントを開催することで、幼稚園・小学校・地域を繋げることができます。
さまざまなイベントを通じて、地域の人と接触する機会を増やし、そこから生まれたコミュニティを広げていくことで、「地域に開けた園」というものが実現できるのではないかという気付きが生まれたようです。
写真:橋本栄子 ファシグラ:長谷川久三子(キャシー)
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