鈴木 理絵さん
動物愛護団体「LYSTA」代表
地域猫の問題を解決したい
2番目の登壇者は、いわき市内で動物愛護団体「LYSTA」を運営する鈴木理絵さん。公園や空き地に住みついてしまった野良猫の命を守るための活動をしている鈴木さん。野良猫が原因で起きるご近所トラブルなども例に挙げながら、野良猫の殺処分を食い止めるための不妊去勢手術の必要性や、同団体の活動を知ってもらうためのアイデアを募りたいと訴えました。
もともと2008年頃から動物愛護の活動をスタートさせた鈴木さん。震災後は、特に帰還困難区域の犬猫の保護や、悪徳ブリーダーからの保護などの活動をされてきたそうです。そこで改めてクローズアップされたのが、地域の野良猫の問題でした。保健所に収容されれば待っているのは死。ご近所トラブルなどを生む原因にもなり、野良猫が激増してしまう現状に危機感を募らせてきました。
そして鈴木さんは仕事を辞め、動物愛護活動1本に集中し、これまで猫たちの不妊矯正手術をコツコツと続け、およそ200匹の野良猫たちの不妊去勢手術を施してきたそうです。「こんなことがしたい!」と夢を語るのもハマコンの良さですが、こうして社会の問題に向き合い、真剣に地域を良くするための議論の場になるのもハマコンの良さだと実感します。
2008年頃から犬や猫の保護活動を地道に続けてきた鈴木さんだけに、語る言葉には強い説得力が
これ以上、殺される犬や猫を増やしたくないという鈴木さんの思いが会場に伝わっていく
犬や猫を飼っている来場者も多い。「地域貢献」も、身近な話題からだと、やはり多くの人たちが参加しやすい
鈴木さんの活動は、すでにクラウドファンドKickOFFでも、手術費用をサポートするための募金ができます。目標金額は50万円。3,500円の寄付で、不妊去勢手術費用1匹分のスポンサーになれます。活動の概要なども詳しく掲載されていますので、ぜひそちらもご覧頂き、支援に皆さんのお力をお貸し下さい。
さて、プレゼン後のブレストでは、まずはシェルターを見学するツアーを企画してみるのはどうか、保護した猫に触れ合える「保護猫カフェ」を併設するのはどうかなど、自由なアイデアが飛び出しました。鈴木さんご本人も猫カフェには以前から興味があったそうで、もしかするとすぐに何らかの動きが始まりそうです。
いずれにしても、「これから」何かをやる方ではなく、すでに活動実績のある鈴木さんですので、今行われている不妊去勢手術のための協力が、私たちにできる何よりの第一歩。国内では年間10万〜20万頭の猫が殺処分されている現状があります。殺されてしまう猫の数を減らすために、「猫から」はじまる浜通りへの貢献を考えてみるのはいかがでしょうか。
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