永山優香さん
福島工業高等専門学校3年
廃校を利用して山間部活性化


 

福島工業高等専門学校に通う永山優香さんのプレゼンテーマは「地元の活性化」について。自分の地元である、いわき市三和町三坂地区の過疎化の問題を取り上げ、「50年後も三坂が残っていくための仕掛けを一緒に考えたい」と強く訴えました。小さな集落の限界集落化や、さらなる少子高齢化は、三和町にとどまらず全国で考えていくべき問題。これからの地方創世の時代、こうした過疎化地区の将来を考えることは大きな意義があるだけに、とても盛り上がったプレゼン&ブレストなりました。

いわき市三和町は、いわき市西部の山間部に位置する地区。国道49号線沿いにあり、ちょうどいわき市と郡山市の中間ほど。農業や林業が盛んで、自然豊かな山間部のエリアにあります。しかし、いわき市中心部から自動車で40分ほどかかることから、都市部への人口流出に歯止めがかからず、少子高齢化が進んでいます。冬の時期には雪も降り、大きな観光資源もないことから、観光客がたくさん訪れるような場所でもありません。じわじわと衰退しているのが現状です。

町の活性化に繋がればと、永山さんが主導してイベントなども企画してきたそうです。例えば今年5月には、地元小中学生を集めて、みんなで楽しめるかくれんぼや鬼ごっこをやってみたり、山梨の方々の協力を得て、廃校になってしまった学校でバーベキューやカラオケをやってみたり、さまざまな取り組みを続けてきました。高校生という枠を超えて地域の大人たちや公的機関とやり取りをし、イベントの開催にこぎつけたそうです。その思い、そして行動力に、一堂脱帽です。

 

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ふふふ

しかし、このままでは三坂地区はなくなってしまう。そんな危機感が強くなっていると永山さんは語ります。そこで、いわき市中心部の人たちと一緒に、三坂町を救うプランを考えたいとハマコンに参加。思いの丈をぶつけました。過疎化の進地区は三和だけではなく、いわき市山間部全体の課題であるだけに、会場からも積極的な意見が交わされました。急に状況がよくなるわけではなく、交流人口を増やすための地道な取り組みが必要だという声もありました。

さらに、ポイントを絞った企画を立てていくために、廃校を拠点に活性化策を考えていくことも確認されたようです。地域にある資源は人=おばあちゃんということで、ババ(婆)に先生になってもらい廃校で講師になってもらう「ババ塾」を開催しようということになりました。まだ具体的なカリキュラムは決定していませんが、この日にプレゼンした他のプレゼンターとの共同の企画になるかもしれないとのこと。こちらも引き続き、このサイトで進捗をレポートしていきます!

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